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朝起きたら自キャラになってた:避難所
- 1 :Furcifer ◆MwNTY7GtwI :06/08/14 18:16:42 ID:xE5Y6dr0
- 朝起きたら自キャラになってヴァナにいた。。。という前提で
ストーリーを作っていくスレ、の避難所です。
前提さえ満たしていれば、大抵どんなブッ飛んだ設定で物語を展開してもおk!
基本的に作者様毎の物語はそれぞれ別物です。互いに矛盾や理不尽があってもおかしくないです。
あと、ででおの話を書かれても構いませんが、ででおの話を書く趣旨のスレじゃないです。
保管庫
ttp://ss.ga4.net/
ttp://wiki.livedoor.jp/jikyaramatome/d/FrontPage
前スレ(保守し損ねましたごめん…! orz)
お題:自キャラになった、でお話を書くスレ12(dat落ち)
http://live19.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1153151289/
さしあたってこちらに避難&誘導させていただきます。
ネ実に13を立て直すか、ここを13として続けるかはそれから考えましょう。
- 21 :Loufas ◆TTnPTs4wAM :06/08/16 21:55:41 ID:XQ97TGKm
- 出張から帰ってきたら落ちてて(´・ω・`)
移転お疲れ様です〜
- 22 :(・∀・):06/08/16 23:33:24 ID:???
- 鉄と技術の国、バストゥーク共和国の片隅にひっそりと立つ、某ヒミツ組織のちいさな事務所。
時計の針がそろそろお茶の時間を回ろうかという頃、その玄関先にちょっと珍しい人影が姿を見せた。
紅蓮の忍装束を身に纏い、頭にパンプキンヘッドIIをかぶった…ミスラ。
その片手にはお土産の箱――サンドリア名物ドラギーユ城クッキーと書かれている――を携え、
尻尾を左右にゆらゆらさせながら、扉を叩く。
「ごめんくださーい、オレオレ、オレだけどさー、クロ…じゃねえ隊長いるー?」
どこの振り込め詐欺師だろうか。しかも直接出向いたら意味がないのでは?
ともあれ、まもなく扉が少し開き、その隙間からスキンヘッドのいかついヒュームが顔を見せた。
「ご足労すまないが隊長は休憩中だ、時間を改めて…って、貴方は!?」
「おう、久しぶりだなw 邪魔するぞ〜」
「まだ謹慎中だとばかり…それにしてもミスラはないでしょう」
禿ヒュムの横をするりと抜けて建物の中に入りながら、
かぼちゃミスラはじろり、と禿ヒュムの顔を睨み上げた。
「とっくに解けたっつーの。それよか、けっこうすごい事になってるみたいだな」
「ええ…来訪者類型・乙の入国を数件確認、
同じく入国した裁定者クラスと交戦の上、あろう事か裁定者が撃破されたケースもあります」
「ほーほー…お疲れ様だなぁ。結界の出力を上げたところで、甲の奴らの浄化が速まるだけだし。
お前らの立場じゃ退去命令も出せないだろーし…オレも無理だけど」
そんなやりとりをしながら、事務所をひょいと覗き込む。
- 23 :(・∀・):06/08/16 23:34:43 ID:???
- そこにはいかにも「疲れてます(´д`)」といった風情で机に突っ伏して動かない、
ミスラの少女の姿があった。
「あー…相当本部とやりあったんだなぁw 銀次郎君抜きで乙www」
「うにゅー…」
返事とも寝息ともつかない少女の鳴き声に構わず、机の上に腰掛けて、
お土産の包みを開いていると、禿ヒュムがお茶を淹れてきた。
「粗茶ですが」
「おう、サンキュ」
ずんぐりむっくりとした器に注がれたウィンダスティーを、ずずずず〜、と啜るかぼちゃ。
「穏健派のここの前担当がトバされちまってからけっこう経つけど、よくやってるよお前ら」
「…ありがとうございます。貴方の口からそれを聞くのは、複雑な心境ですが」
「んー、まあ萌えってのは大事だしなwwww」
「というと…?」
禿ヒュムはこのかぼちゃの、以前の振る舞いからはあまり想像できなかった言動に、思わず疑問を示す。
「オレも自分の願望にはウソをつかないことにした。というわけで、
もうじき今度はオレと同じ執行者クラスが暴れると思うが、オレはどっちにもつかんから」
パンプキンヘッドの庇の影で炯々と輝く目が、言外に"お前らも手ぇ出すなよ"と命じている。
もっとも、逆らえるはずなどない、ということを知ってはいたが。
- 24 :(・∀・):06/08/16 23:36:11 ID:???
- 「丙が来るからな、なんもしなきゃ多分負けるだろ。削除派の面目丸つぶれなわけだw」
「…つまり、結界維持の方針はまだ変わらない、と」
「そそ、お前らのダイスキなミスラたんを斬らなきゃならん日もまだまだ遠いぞ。おめでとう」
多分に皮肉を含んだかぼちゃの労い。しかし禿ヒュムはその意を汲み取っても、
それに大して怒りを表すことはしない。いや、できないのだ。
黙り込む禿ヒュムをよそに、かぼちゃはひょいと机から飛び降りた。
その体からはいつのまにか丸みと尻尾が消えうせ、ヒュームの男へと立ち戻っていた。
禿ヒュムよりは多少小柄ながら、しなやかに標的の首を狩るべく最適化された体。
「あーくそ、やっぱ装備品エンチャントなしじゃ、種族性別の同時変更は維持がきついな…
元に戻さなくてもいいなら簡単なんだけどな。要研究だ」
「ところで、用件はそれだけですか?」
怒りを表すことはなくとも、疑問を感じることはある。
「おう、忘れるとこだった。そろそろ長らく空席だったバス担当が決まりそうになってるらしいぞ。
削除派が来たら御愁傷様、穏健派が来たら、まあ頑張れ」
御愁傷様。その意味は禿ヒュムにも分かったようだった。
思えば隊長始め、ここバストゥークに駐留するメンバーは、揃いも揃って『人間味を残しすぎている』。
それが彼らの処理を担当した者の、ある種の優しさであったのかどうかは、今は知る由もない。
だが本格的に来訪者達を狩り立てる事に喜びを感じるものが、後任に納まるようであれば…。
ここバストゥークに敷かれた結界と、その意義は瓦解し、彼らが彼らとして存在する意義もまた、
一人を除いては、失われることになるだろう。
- 25 :(・∀・):06/08/16 23:37:21 ID:???
- 禿ヒュムはお茶漬けを用意していた手を、ふと止める。
「貴方は、我々にわざわざそれを伝えに来て…一体何を考えているのですか」
カボチャもまたクッキーを摘んでいた手を止め、喉の奥で笑ってみせた。
「ただの趣味さ。職務に忠実なのも結構だが、お前らにまだそれだけの自我が残されていて、
かつそれが許されてる意味、ちょっと考えてみたら楽しいかもな?
…まあ、頭に入ってるもんの事までは責任とらんけど」
「他の奴らも居るときに、そういう事は言った方がよかったのでは?」
禿ヒュムはかぼちゃの言葉に、呆れたようにため息をついた。
「まあ、オレが今この国にいる事自体割りとオフレコだからさ。
そういうわけで、お邪魔様。ぶぶ漬けは要らねえから」
かぼちゃはそう言うと、空中に向けて五指で何かを叩くような動作をした。
するとそれに呼応するように生じた赤い光の輪に包み込まれ、
輪が消えると、またかぼちゃはミスラの姿に戻っていた。
「いやホラ、ミスラが入ってったのにヒュム男が出てったらヘンだろ?
どうせ目撃者はいないだろうし、いても消すけどさ、色んな意味で」
「いいから早く帰ってください」
「やっと本音が出たなwww …んじゃ、達者でやれよ」
カボチャ頭のミスラ忍者が、バストゥークの片隅にひっそりと立つ、ちいさな事務所を後にする。
『来訪者を狩る事が優先業務ではない』、黒装束たちの業務時間。
定時あがりまで、あと一時間四十分。
- 26 :(・∀・):06/08/16 23:41:18 ID:???
- バストゥークが平和なわけ:シリアス編 ですた。
狩らなくてもいいのは洗脳結界で勝手にこの世界になじむ速度を加速させてたからだったのさ!
ΩΩ Ω<な、なんだtt(ry
…いやまあ、勝手に暖めてた手前勝手裏設定の披露だったわけでして。
何かが動きそうな書きかたでしたが、後任が来るとかこないとか、
なんだかんだで白紙撤回になったりして、結局平和なままかも知れませんよ?
- 27 :>>69:06/08/17 01:52:18 ID:???
- スレたて乙。なんか可愛いぞwwバスフェイトww
そうか。飛ばされた奴ってチャリオット様かな?
(実際はとばされたことにしてウィンダス担当になって妻子と暮らすことになった)
バスフェイト一覧。
No.0(ヌル)。隊長。クロエ。原住民。洗脳ナシ。何を考えたのか自分からバストゥークフェイトに加入した変わり者。待て外伝(え?)
No.1-3(アイン、ツヴァイ、ドライ)元来訪者。洗脳済み。但しどんなに洗脳してもミスラ斬るのはヤダヤダ。
結果的にこっちに飛ばされた。能力的には(戦闘力含む)フェイト組織の中では最も有能な部類。
アイン=銀次郎 ナ&戦ハイブリット。槍を武器とする(スキルA+)。副隊長。特殊能力。神の奇跡の光。最も原始的な形でこの世界に元々いた神の力を行使する。正直この組織に残る理由不明。
ツヴァイ=子三郎 忍者 ツンツン頭エル♂。ヒュム♀に変身する力を持つ。元々男なので生理痛に弱い。
ドライ=サイクス(サイラス)赤魔道士。戦闘に役立つ特殊な能力はまったく無い。但し、元々素でソロが無茶苦茶強い神赤魔道士。調理師範。食材召喚ができる?
No.4(フィーア)=セトカイバ。来訪者。力を求めて自分から組織に加入。洗脳は受けていない。召喚士。召喚履行の持続時間がゲーム時間にして30分くらいある。威力も同レベル赤のエンサンダーアイススパイクを超える。
加えて複数の精霊を同時に召喚可能。但し呼び出した複数の精霊の制御はできない。常時バラバラリフレエボガーロールかかっている。
No.5(ロストナンバー。フェンフ。名前は一応名乗っていない)原住民?本部の人間。監視役兼監査役。暗殺担当(なのだがクロエに逆らわないので暇)。
(実は有能だが)書類関係はほとんどサイクスがやってしまうので暇。裏切ったら4人を殺す役なのだがどう見ても萌え樽。
自称変装の達人だが顔だけなので一発でばれる。コイツを派遣した本部の人間の脳みそは膿んでいるに違いない。
ジョブ的には竜騎士コルセアハイブリットで複数のワイバーンを同時使役する。
- 28 :(・∀・):06/08/17 03:24:31 ID:???
- 個人的には、洗脳なし(と思い込まされている)が自然かなぁと思うわけで…
来訪者チームの話がまだユリフィナさんしか来てない(しかも12スレの再録だ)うちから
悪い人たちサイドの話が広がってどうするのかと…w
- 29 :(・∀・):06/08/17 03:32:07 ID:???
- あとかぼちゃは何気に裏切りを煽ってないかこいつ?w
しかも頭に爆弾が入ってるのを知ってて、だ。
自分が楽しんで事の成り行きを見守るためなら、
同僚や部下を死なせるのも全然余裕…早く帰れって言われるわけだ。
- 30 :(・∀・):06/08/17 03:53:33 ID:???
- 設定が多すぎてwwwwwwwwwwwww内藤スレから来た自分の脳みそがストライキを起こしてますwwwwwwwwwwwwwww
誰か3行でまとめてクレwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
- 31 :(・∀・):06/08/17 04:04:39 ID:???
- 朝起きたら自分のキャラになってたぞオイィィ!!それで良いのか!!
なんか俺の異世界の知識とか能力とかあったら困る馬鹿どもが神を名乗ってるぜぇえええwしかも俺殺しに来たぞゴラァ。
・・・ムリでした。2行で終わった。
- 32 :(・∀・):06/08/17 04:06:57 ID:???
- >>31
お前int高いなwwwww500くらいあるんじゃね?wwwwwwwww
./ ̄ ̄ ̄\
| <◎> | <@やみ
\ /
/___ \
 ̄ノ/ /ヽ ̄
ノ ̄ ゝ
- 33 :(・∀・):06/08/17 04:09:45 ID:???
- そういえば爆弾ベルトだったのがいつのまにか頭に入ってることになってるな。
これは多分、アイン(銀次郎)君の爆弾を起動しようと愚かなGMがたくらんだら、
そう考える3秒前に時間と空間を越えてその爆弾が何故かそのGMの頭の中に入っていると俺がねとらじで発言したからと思われる。
- 34 :(・∀・):06/08/17 04:16:52 ID:???
- 元々ネタスレだったのよ。でも一スレ目の>>98が「オナニー文。反論、講義受付ねぇ」(意訳)といって独自小説を連載しだしたんだな。
で、それがあんまりにも面白かったので突如失踪(後に飛蚊症と判明)した98の一部設定を流用して皆書き出したと。
98が書いてない悪役の存在は完璧に蛇足だったんだが、
保守ネタで悪役に扮した皆が色々書くようになったんで、
魅力的な悪役になり、話に不可欠になっちゃったと。
(「違うぞ!」という方へ。分からん人向けにそう説明させてもらいます)
あ。27 31 33が俺。
- 35 :(・∀・):06/08/17 04:18:35 ID:???
- あと、この世界には内藤列伝チームは存在します。
ボブ&マイク、ブーメランLS面々もいるかもしれません。
- 36 :(・∀・):06/08/17 05:25:10 ID:???
- >>30
3行でまとめてみた
朝起きたら自キャラになってた人→来訪者って呼ばれてる。
来訪者達をイレギュラーと呼んで殺し回ってる団体がいる。
来訪者になった人たちは大体現実世界に帰ろうとして行動している。
(´・ω・`)どうでしょうか。概ねこんなもんかと思ってますが
- 37 :(・∀・):06/08/17 06:47:33 ID:g4fAxmw2
- スレ立て乙!
- 38 :(・∀・):06/08/17 06:54:34 ID:g4fAxmw2
- 69が書いていた保守のネタは完璧に蛇足だったんだが、
コテハンで悪役を出した皆が色々書くようになったんで、
魅力的な悪役になり、話に不可欠になっちゃったと。
(「違うぞ!」という方へ。分からん人向けにそう説明させてもらいます)
- 39 :(・∀・):06/08/17 08:56:59 ID:???
- いやw俺かいてないしwww便乗はしたけどww
- 40 :(・∀・):06/08/17 10:47:26 ID:???
- む、ネ実の人たちこんにちはですかにゃ?(・ω・)
住人かぶってるだろうけどw
これ、来訪者とかフェイトとか、そういう語句がさっぱり関係しない話とかはダメかな?
最初はみんな何も知らないでヴァナをうろついてるわけだし。
まとめさんのところを見てみたけど、共通認識みたいのがなくて、
みんな最初から分かってるのかな?って思ったのよ〜(・ω・)
時間なくてLeadさんの話しか読めなかったのですけど。
.hackやクリスクロスみたいな設定で面白そう〜って思ったけど、いまいちよく分からない(´・ω・`)
あくまで個人対象って訳じゃなく、TRPGみたいに他のプレイヤーとも絡みがあるみたいだし・・・
- 41 :(・∀・):06/08/17 11:15:18 ID:eDJRrR4i
- 全然無関係でもおkですにゃ〜 そこがヴァナで、あなたが自キャラでありさえすれば。
ただロケーションが近いと絡みに来ようとする人もいたりいなかったりするかも。
まあ、そんな難しく考えることもないですよ〜
というわけで /welcome
- 42 :(・∀・):06/08/17 11:24:27 ID:???
- ありがとう〜。
『中の人がヴァナに来た』ってことだけでとりあえずOKなんだね。
名前は実名じゃなくてもOKみたいなので、近いうちに投下させていただきます(・ω・)
- 43 :(・∀・):06/08/17 11:24:45 ID:eDJRrR4i
- そうだなあ、共通認識みたいなのがあるとすれば、
初期のスレから書いてる人は何も知らないまま手探りって人が多いけど、
後から来た人は「ネ実に立ってる、とあるスレを読むとヴァナに入り込んでしまう」
という噂? みたいなのがあって、「ああ、とうとう俺も…」とか、
「ネタスレじゃなかったのかよwwwww」とかで、ある程度の情報を持って始まるパターンも。
蟹移動はある意味リセットなので、何にも知らないまま始まるのも
きっと面白いですよ〜。
- 44 :(・∀・):06/08/17 11:52:36 ID:???
- 呪いのスレなのかΣ(・ω・)
自分、ホラーサイトまわるの好きだからなぁ〜そういう噂を知っててもおかしくないかも・・・
そんなリアル事情も考慮しつつ話を考えてみます。
アンカーつけ忘れたけど、>>41さん>>43さんありがとう〜。
- 45 :(・∀・):06/08/17 12:02:30 ID:eDJRrR4i
- とあるスレってかこのスレですがね(´・ω・)
ともかく、楽しみにしてますw
- 46 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 12:59:07 ID:???
- 流れを読まずに投下します(・ω・)ノ
前スレ>553
また死んだから次は禿ガルとかにされるかもですよ(´∀`)
- 47 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 13:01:17 ID:???
- エルヴァーンの方のヒロは、米の袋みたいにアオツキを軽がる担いで、コンビニにでも買出しに行くような足取りで現れた。
「おいおいなんだよ、また死んだのかよ。しょうがねぇな」
事も無げに言う男の顔を睨み返す。フィオの短刀を手にしたまま、空いた右手で剣を抜く。
そうするとどうやってもアオツキの尻を視界から外せず、丈の短い裾と黒いタイツの隙間に覗く、白い下着と太股がひどくなまめかしくて、なんだかやる気を削がれた。
「そいつ、殺したのか?」
アオツキの顔は男の背中側に回されていて見えない。彼女の腰にあてがわれた男の手が、その尻を触っているように見えて酷く気に障る。
「生きてるよ」
無感動な返答。
「そいつを放せ」
こちらも感情を殺して、声を落として、男に命令する。甲高いおれの声はお世辞にも凄みがあるとは言えないし、気を緩めるとキンキン声でみっともない恫喝を始めそうだったから。
男は帽子の奥の目を見開いて驚いたような仕草をすると、口元に皮肉な笑いを浮かべた。
「この子を? お前にとっての何なわけ?」
友達だ。その答えを一笑に付す。頑張って言葉を選んだつもりだったんだが。
「はん、相変わらずのF1萌えか。それでてめーはミスラ? やんなるね、アカ売りした他人かとも思ったけど、こいつはマジだ」
不意に顔から一切の笑いが消え、冷たい美貌がおれを見竦める。
「おまえ、ホントにおれかよ」
その顔にはやっぱり見覚えがあった。
- 48 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 13:01:55 ID:???
- 「お前は誰だ……」
誰何の声がおかしいくらい震えた。ヒロという名のエルヴァーンの男には一人心当たりがある。顔も同じだ。おれの全ての感覚器官が、こいつはそのおれの知るヒロだと告げている。
だけど、そんな事があるんだろうか? ヒロはもうこの世にいない。バカやって鯖板で手ひどく晒された時、消してしまったのだから。
それに……ましてや、その中身がおれだなんて事がありえるのだろうか?
「おれはおれさ。唐宮伸宏、東京の片隅で腐ってた糞ニートの唐宮伸宏だよ」
男はアオツキを支えているのとは反対の手をひらひらと振って、言い聞かせるような口調で答えた。
「ふざけるな、唐宮伸宏はおれだ」
長らく口にしていなかった名前だ。それでもちゃんと覚えていられた事が少しだけ自信になった。そうだ、おれが唐宮伸宏だ。
おふくろの名前も兄貴の顔も覚えてる。なんでおれの仇名がノブじゃなくてヒロだったのかも思い出せる。
「なら、どっちも本物なんだろ」
興味なさげな顔から紡がれる男の言葉はしかし、どこか挑発的な響きがあった。
「そんな事より、そいつとこの女、交換しないか。死んだ女じゃ相手にしてもつまらんだろ。死体はフィギュアと違って放っておくとすぐ腐るぜ」
死体を何に使うつもりだよ。
男の顔をうかがうが、真意は読めなかった。
「こいつはもう死んでるんだぞ」
知ってるよ、と即座に答えが返ってくる。
「おれの仕事はとにかくそいつを連れ帰って生き返らせる事だからな。来訪者一人連れ帰ったところで金一封にもなりゃしない」
それは少なくとも嘘ではないように聞こえた。
元々連れ帰る気はなかったという事か? ならどうしてここまで担いできた。フィオが殺したおれの死体でも見せびらかすつもりだったのか?
いや、そんな事よりも、フィオを「生き返らせる」だって?
- 49 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 13:02:26 ID:???
- 「こいつはもう生きたくないと泣いてたぞ」
「次の瞬間にはもっと殺したいと笑ってるさ。そういう奴だ」
その通りのような気もするが、男の口調にひどく腹が立った。
「人の気持ちのわかんねぇ奴だな」
「息子がニートやってるおふくろの気持ちをお前は分かったのかよ。進学諦めて就職して学費出してやったのに、弟が引きこもってゲームしてる兄貴の気持ち、お前は分かってたのかよ!」
言葉に詰まる。だって全くその通りだ。
黙り込んでしまったおれに業を煮やして、男の声が大きくなる。
「さあ、どうなんだ。死体二つ抱えて自分も死体になりたいか。それともその死体一つをよこしててめーの役に立たない命とこの子の命を救うか、好きな方を選べ」
どんな誘導だよ、と思う。だけど、こいつの言うとおりだ。こちらは満身創痍で魔法回路もずたずただ。
相手がこちらを初めから殺しにかからないのは、向こうも余裕がないのかもしれない。それでもそんないい加減な可能性に賭ける事は出来ない。
「……分かった、取引に応じるよ」
そう言って、フィオの白い死に顔に小さく詫びた。
男は満足げに頷き、アオツキを前で抱えなおすと、そっと地面に降ろした。彼女が小さく呻く。間違いなく生きてる!
アオツキは後ろで両手を拘束されていて、その体には特に目立った外傷はないように思える。何をされたんだろう?
「それじゃそのまま回り込んで来い。おかしな真似はするなよ」
お互いにらみ合ったまま、蟹みたいに横ばいに歩いて位置を入れ替える。
一瞬でも視線を外せば殺されるような気がして、瞬きも出来ない。
- 50 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 13:03:06 ID:???
- ふと、男が、どこかしみじみと感慨深い口調で呟いた。
「最近さ、リアルのおれが倒れて入院したって聞いて、不思議に思ってたんだ」
おれが入院? そういえば、今リアルのおれがどうなってるのかなんて考えた事もなかった。
黙って静かに足を運ぶ。男が先を続ける。
「合点がいったよ。そしておれが何をするべきかも分かった」
二人同時に、お互いの差し出した「交換材料」にたどり着く。
次の瞬間、おれは弾かれるように飛び出して、男に向かって剣を繰り出していた。
どうしてこんな事をしたのかは分からない。だけど、こうしなければ命はない。そんな強迫観念がおれを突き動かしていた。
男はそれに対処できず、腕で強引に刺突を受け止める。
切っ先は手袋に仕込まれた篭手を貫き、血が護拳まで滴った。そして同時に、構築されつつあった炎の術式が霧散して消える。
「さすがおれだ、考える事は一緒だな」
男が歯を剥いて凶暴な笑みを浮かべた。おれが突かなければ、今ごろおれ達は消し炭だった。
「一緒にするな。おれはお前らみたいに人の命で遊んだりしない」
「人の命? ただのデータだろ?」
返す言葉に詰まる。この世界はやっぱりサーバの中で動いている架空の世界なのか? そんな事、ありえるのか?
「お前の方こそ、ベルフェゴール……ピアシュを殺したな。あの人はリアルの人間だ、あの人な、岩中のOBで、おれ達の先輩だぞ」
おれとこいつは話題の共通性がありすぎる。出来る事なら思い出したくもなかった言葉ばかりが出てくる
岩中はおれが通っていた中学だ。くそったれな思い出しかないけど、それなりに楽しくて、それなりに大事な思い出の場所。
俺は自らの手で、その聖域を壊していたような気になる。頭が混乱して、言葉にならない。
- 51 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 13:03:28 ID:???
- 交錯した姿勢から飛びのいて間合いを離す。これじゃ何も出来ない。
男が腕の傷を塞ぎにかかるのを見て、覚悟を決める。
体中の回線の内、生きているものを強引に繋ぎ合わせて使用に耐えるように整える。
その代償で体が中からズタズタに切り刻まれる痛みに耐える。目がチカチカして耳鳴りがする。鼻の奥から鉄の匂いがする。
捨て身の突撃の次は強化魔法もなしにコンバート。綱渡りみたいな事ばかりだ。もう少しスマートにやれればいいんだが。
体中の穴という穴から血を流しながら、図らずも苦笑が洩れた。
男の顔に怯えが走り、手早く魔法を詠唱する。バインド。お前の判断ミスだ、そこでさっきのファイアを撃たれていたらおれの負けだったんだがな。
おれの足を捕らえる束縛の暗示を、太股に剣の柄を叩きつけてもみ消す。痛みで消えるなら、誰かが尻を蹴るのを待つ必要はない。
真っ直ぐ立つ事もできずほぼ死に体の我が身を強引に起こして、再び間合いを詰めようとしたおれを男が手で制した。
「分かった、ここは引く。おれはこんなジャンケンみたいな勝負に命を賭けたくない。お前もそうだろ」
癪で堪らないが、全く同意だ。
おれは傷を塞ぎながらアオツキのところまで戻り、男がフィオの遺体を担ぎ上げるのを見守った。
「あまり騒ぎを大きくするな。鎖死病じゃ済まない事になるぞ」
魔法を構築しながら、男が不意に神妙な顔で言う。魔法はデジョンだ、二人分運べるのか気にはなったが、死体は「アイテム」なんだろう。
鎖死病……なんだっけ、と思いを巡らす。そう、大昔バストゥークで流行ったとかいう疫病だった。あれもこいつらの仕業なのか。
「細菌兵器でも使うつもりか」
「さぁな」
男はとぼけた顔で答えた。
- 52 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 13:03:45 ID:???
- 「何にしても、会えて嬉しいよ」
「ああ、おれもだ」
デジョンの黒い繭に包まれながら男が放った台詞に同調する。
こいつが何を考えているか分かったから。
果たして、男の継いだ次の句は、おれの予想通りだった。
「一番殺したい奴に、こんな場所で会えるなんてな」
魔法を詠唱しながらぶつぶつと器用な奴だ。
男は消え、後には盛大な戦いの痕と満身創痍のおれが残された。
そうさ、おれが一番許せないのは、おれ自身なのだから。
- 53 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 13:05:02 ID:???
- いじょです(・ω・)ノ
今後はこちらに移行なのかしら・・・
それとも暫定避難所?
こちらの住人さんに迷惑でなければいいんですが・・・(*´ω`)
- 54 :No.1->>69:06/08/17 13:16:02 ID:???
- 向こうのスレでまとめ見てないひともいるからできるだけ早くリターンズスレたてて、
こっちはこっちで独自進行でいいんでは?
- 55 :No.1->>69:06/08/17 13:20:16 ID:???
- 前のネ実スレがネタ少な目、リレー小説メインで過疎化したのもあるし、
ネタ大目で進めたいなと思う。こっちは落ちないからイラストとかうpしやすいしね。
- 56 :(・∀・):06/08/17 14:17:42 ID:eDJRrR4i
- そか、そういう考え方もありますねぇ。
まとめサイトからの誘導からじゃ不完全か…。
ネタスレだって事を強調しつつ>>2あたりにでも
蟹への誘導をおいとくとかすればいいですかね。
- 57 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 16:26:43 ID:???
- そして間髪を入れずに続きを投下(´∀`)ノ
- 58 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 16:27:22 ID:???
- 男が消えてしまった後の静寂の中、しばらく放心したまま自省に耽っていた。
リアルのおれが入院? おれが殺したピアシュが近所の隣人? そしてもう一人のおれ?
どう考えればいいのか、何を考えればいいのか。おれはどうするべきなのか。
まるで考えがまとまらない。
ただ一つだけ分かるのは、ここでぼさっとしていても状況は悪くなるばかりだという事。
おれの部屋では銃士が二人も死んでるし、殺害に用いた凶器はおれが持ってるし、辺りは血まみれ。
いくら周囲に人がいないと言っても、騒ぎを恐れて部屋に閉じこもっているだけだろう。明日になれば色んな証言が得られるに違いない。
どうしようもない現状にうんざりしながら鼻を鳴らすと、真っ赤な鼻汁が飛んで地面に落ちた。
倒れたアオツキの具合を見てみると、鋼線を編みこんだ樹脂の手錠で両親指を拘束されているものの、やはり目立った外傷はない。
鼻と耳から出血しているが、おれみたいにコンバートでもしたんだろうか。
大き目のケアルを数回かけて、フィオの短刀で手錠を切りながら呼びかけると、彼女はそれに応えるように呻いて、身をよじった。
短刀の切り味は凄まじく、それなりに頑丈なはずの手錠が何の抵抗もなく切り開かれる。
「おい、大丈夫か。起きろ」
抱き起こして数度頬を張ると、寝ぼけたような仕草でおれの手を押し退けた。どうやら大事に至ってはいないようだ。
安堵の溜息を漏らしながら顔を上げると、マルトが降りてくるところだった。
- 59 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 16:27:50 ID:???
- 「もう大丈夫なのか?」
大丈夫そうには見えない。足取りはおぼつかないし、手すりがなければ倒れてしまいそうだ。衰弱が解けたのだろう、立っているのもつらいはずだ。
マルトはハッとしたような表情でしばらくおれの顔をうかがうと、
「ええ」
言葉少なに答えた。
「……聞いてたのか?」
そのそわそわした様子に何となく感じるものがあって、尋ねた。
「……はい」
マルトは気まずそうに答えた。
短い沈黙。
「誰にも言うなよ。言えばあの事バラすぞ」
半分冗談のつもりで言ったのだが、マルトは神妙に頷いて、
「約束します。ルーファス様にとって不利益にならない限り、誰にも申しません」
そう答えた。あの事とやらにおれは心当たりがないんだが、マルトにはあったのだろうか?
「……え、なんの話?」
下から声がした。
姫君のお目覚めのようだ。
- 60 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 16:28:17 ID:???
- 「なんでもない」
おれは変にどぎまぎして、視線を逸らして答える。
「すごい気になるんだけど」
怒ったようなそぶりで抗議をするが、おれの腕の中から動かないところを見るとまだ本調子ではないんだろう。
おれはなんだかめんどくさくなって、
「アオツキちゃんはかわいいねって話だよ」
はぁ? なにそれ。アオツキはそんな顔をすると、口を尖らせた。
「男に言われても嬉しくないんだけど……」
「なんだ、ネカマかよ……」
半分失望したが、残り半分は特に意外には思わなかった。充分予想の範疇だ。
「ネカマって言わないで!」
ボクは一度もリアル女性だなんて言ってないし貢いでもらった事もないんだから!
はいはいワロスワロス。
必死の抗議を適当に聞き流しながら、肩を貸して立ち上がる。
「マルト、一人で歩けるか?」
マルトが頷くのを確かめてから、一人で宿に戻るように指示を出す。
- 61 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 16:28:41 ID:???
- 「ヒロ様は?」
「こいつをモグハウスまで送る。今回の一件はおれの方でどうにかする。お前は何も関わっていない。実際首を刎ねられた以外は無関係だしな」
マルトはもう一度頷き、
「大丈夫なのですか?」
おれの事を気遣ったつもりなのだろうが、おれは敢えてとぼける事にした。
「ネカマを襲う趣味はねーよ」
「だからネカマって言わないで!」
おれ達はマルトと別れ、下らない話で疲れを誤魔化しながら、アオツキのモグハウスに向かった。
お互いの身体を労ったりしたら、それだけで動けなくなりそうだ。今は優しい慰めよりも、馬鹿げた不毛な議論の方が救いだった。
- 62 :609 ◆dWeYTO/GKY :06/08/17 16:29:40 ID:???
- 以上です(´∀`)ノ
あおつきたんテラエロス(´∀`*)
- 63 :ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/17 19:33:59 ID:???
- そのうち倉庫キャラのヒロまで出てきちゃったりして・・・w
板が違うのにキャラプッシュの短編でちょっと申し訳ないですが、
書いちゃったので続き投下しちゃいます
- 64 : ◆MwNTY7GtwI :06/08/17 19:45:28 ID:???
- 投下お疲れ様です。
サクった1stキャラが復讐(?)に来るって…ホラーですねほんとに。
そしてこちら砂漠側の"僕"のシーンが書けません…! orz orz orz
69さん案を取ってネ実に誘導を兼ねたスレを改めて立て直すなら、
1とスレタイをどうしたものか。
朝起きたらor自キャラ のどっちかは絶対入ってたほうがいいのでしょうけども。
と、リードさん前スレのログupありがとうございました。
- 65 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/17 19:47:14 ID:???
- ブブリムの浜辺では、どう見ても凶暴さのかけらも感じられないオレンジ色のリーチが
のほほんとプニプニいいながら跳ね回り、凶悪な顔をした魚は私達など気にも留めずに波に体を浸からせて
どことなく気持ちよさそうに泳いでいた。
私、リポケケ、罰ゲーム主催者のアリアちゃん、ユファファの付き添いのオヤジさんは砂浜にシートのようなものを広げて、
すっかりくつろいでいた。なんだかビーチパラソルまであるし。
ちなみにテティスさんは付き合いきれないといって来なかったらしい。
今頃は一人でダテレポの研究を進めてくれているのだろう。ちょっと申し訳ない気がする。
サンドイッチの入ったバスケットをアリアちゃんが用意していたり、
オヤジさんが気を利かせて飲み物を沢山持ってきていたり、完璧にピクニックのノリだ。
私もケーキの一つでも焼いてくればよかったな。
なんでも、アリアちゃんの話だと、この決闘はしょっちゅうやっている事らしい。
どうりで、昨日のアリアちゃんの口ぶりがチミミさんを知っているような感じだったわけだ。
「ふん、逃げなかった事は褒めてあげる。」
ビシィッ!と全身ナイトのアーティファクトのユファファを指差す自分より一回り小さいチミミさんを
小ばかにしたように鼻で笑いながらユファファはヤレヤレといったポーズをとった。
「ちょっと掘ればうにうにしたゴカイがいる浜辺で決闘しようって言い出した勇気は褒めてあげる。」
「え!?いるの!?」
そりゃ、海だもの。ゴカイの一匹や二匹いるでしょう。うろたえるモンクの胴衣姿のチミミさんを楽しそうに眺めながら
ユファファは両手剣の柄に手をかけた。今日はいつもと違う両手剣らしい。
- 66 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/17 19:47:37 ID:???
- 「あれぇ?怖くなっちゃった?こわくなっちゃったの〜?」
「ち、違う!怖くなんて無いもん!」
明らかにうろたえているチミミさん。なんだか、もう勝負あった感がある。
「怖くなんて無いんだからね!!」
そう情けなく叫びながらナックルを装着してチミミさんはユファファに殴りかかろうと飛びかかった。
トゲトゲが当たったらものすごく痛そうだ。でも、素人目に見ても隙だらけ。動揺しすぎ。もうダメそう。
そして、そんな彼女を迎え撃とうと両手剣を構えるユファファ。もしかして・・・普通の武器で戦うつもりなの?
なんだか嫌な予感がしたけれども、人間が予想する最高の状態も、また最悪の状態もまず起こらない。なんて
言い残した哲学者だかなんかもいるんだ。きっと、両手剣でばっさりやったりなんては流石にないだろう。
「きええええええ!!!」
叫ぶチミミさん。
「きょおおおおお!!!」
ツリ目をさらにつりあげてやっぱり叫ぶユファファ。彼女は長大な両手剣を引きずるように構えてすごい勢いでチミミさんとの間合いをつめた。
彼女を振り回すように大きくうなりを上げる両手剣の軌道は、おそらくチミミさんの無防備なわき腹を通り、
そして背骨と内臓を切断して反対側のわき腹の方へと抜けるラインを描くように思えた。
でもって、彼女はそれを寸止めとか、みねうちとか、そういう親切な事をやる気はさらさらないように思えた。
構えから太刀筋が予測できるなんて、さすがは一流の冒険者の体だなぁ。・・・ってやばくない?
- 67 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/17 19:48:05 ID:???
- 私の脳裏に「死んだ人はレイズでは生き返らせられない。」という言葉がちらつくのが早いか、無意識のうちに
私はユファファにフラッシュを放っていた。
小さく悲鳴を上げた後、白い砂を巻き上げながら急ブレーキをかけて私を睨みつけるユファファと、糸が切れたマリオネットみたいに
ぽてりと地面に転がるチミミさん。どうやらオヤジさんが彼女を眠らせたようだ。
「ユファファッ!!危ないよ!!殺す気なの!?」
半分悲鳴のような声になりながらユファファに詰め寄ると彼女はなんだか不満そうに鋭いツリ目で私を睨み、
不思議そうな声を出した。
「殺す気よ。悪い?」
「え・・・。」
ショックだった。ユファファ達と自分の差のようなものをはっきりと見せ付けられたような気がした。
ユファファはもちろん、リポケケやアリアちゃんやオヤジさんも獣人やモンスター、
ひょっとしたら人間をも殺して冒険者として生きてきたわけであって、
現代人の私の考えがこの世界では間違っているんだと言われたような気がした。
「・・・ごめん・・・ごめんね。」
困ると謝ってしまう。私の悪いクセだ。こんな事をしても何もかわらないのに。
「ユリフィナ?」
きょとんとさらに不思議そうな顔になるユファファ。多分、ユファファには私がなぜ謝っているのか分からないだろう。
私にも分からないのだから。
- 68 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/17 19:48:25 ID:???
- 「えい。」
私の肩に何か重たいものが乗っかった。そっちを見るとユファファの両手剣が私の肩の上で鈍い輝きを放っていた。
「・・・え?」
石化する私。
「っきゃああああああ!」
慌ててその場から飛びのき、自分の肩を見直す。ていうか飛びのいたのはまずかったかもしれない。
刃物は押したり引いたりすると切れるのだから、こんなことしたら腕ごとばっさりなくなってもおかしくない。
「何!?なんなの!?」
半泣き半狂乱になりながら自分の肩に必死にケアルを何度もかけながら恐る恐る傷口を見る。切れてない。
「・・・あれ?」
ケアルで治ったわけではない。最初から傷が無かったのだ。
「ユリフィナ、何か勘違いしてるっしょ?」
すっと目の前に差し出されるユファファの両手剣の切っ先。
その刃からは鋭さというものが感じられなかった。
「刃が・・・潰れてる?」
「そういうこと。獣人ならともかく、人間を一刀両断しちゃうわけにはいかないでしょ?」
「えーと・・・そのー・・・。」
とたんに、今まで自分がやってきた事、言った事、考えた事などを思い出し顔面に血が集まる。
- 69 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/17 19:48:52 ID:???
- 「で、でも殺す気って!!」
「殺すくらいの心構えじゃないと油断しちゃうじゃん。」
・・・あーあーあーあーあーあーーー!!誰か、誰か時間を少し戻してください。
勘違いして暴走して・・・あーーーー!もう嫌だ!!!
「ま、あんな簡単に一本とってもつまんないしね。チミミが目を覚ましたら仕切りなおすから今度は邪魔しないでね。」
「・・・うん。」
真っ赤になった私の肩を楽しそうにバシバシ叩いてからユファファはアキレス腱を伸ばしたり、
手首足首を回したりして準備体操を始める。
シートのほうに戻ろうと熱い顔をそちらに向けると、キラキラ輝いて見えるくらいとてもとてもいい笑顔で
アリアちゃんが正座して両腕を思いっきり広げて「カモ〜ン」といった様子で私を迎える姿勢をとっていた。
「アリアちゃ〜ん、恥ずかしいよぉ。」
私は遠慮なく彼女の胸に飛び込んで、その胸に思いっきり顔をうずめた。
「ユリフィナちゃん、か・わ・い・い♪」
耳に息をわざとかけながら囁くように言われたせいではなく、恥ずかしさのあまり彼女の腕の中で
しばらくの間じたばたと身悶える事となった。
- 70 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/17 19:49:19 ID:???
- とりあえずここまでになります。
- 71 : ◆MwNTY7GtwI :06/08/17 19:53:10 ID:???
- うは、割り込み失礼しました(´Д`;)ヾ
現代日本の人からみる冒険者達の日常。
バリスタなんかやる事になったらユリフィナ嬢は今度こそ失神しかねないのがカワユス。
- 72 :325 ◆/NV2bXE06g :06/08/17 23:37:33 ID:???
- ===Area:Bastok's Residential Area===
Elvaan Red Mage : 何にしても、会えて嬉しいよ
Hiro : ああ、おれもだ
Elvaan Red Mage : 一番殺したい奴に、こんな場所で会えるなんてな
ぼやけた視界と意識に流れて込んでくる話し声。しばらく微睡んでいると、誰かに抱き起こされていた。
そして数回ケアルも施され、頬を何度かはたかれる。痛い。
Hiro : おい、大丈夫か。起きろ
聞き憶えのある声の主に強引に起こされ、目を開ける。
彼に助けられたのか、それともあの男は何もしなかっただけなのか。
彼は女性と何かを話している。誰にも言うなよ。って何の話?
……悪い癖だ。考えている事がすぐ口に出る。
Aotsuki : ……え、なんの話?
Hiro:なんでもない
Aotsuki:すごい気になるんだけど
- 73 :325 ◆/NV2bXE06g :06/08/17 23:38:41 ID:???
- ようやくはっきりしてきた視界に彼の顔が入ってくる。
はぐらかされてちょっとだけ不機嫌になり、抗議しながら体を起こそうとした。
しかしどうやらまだ痛みが残る。動こうにも動けない。
Hiro : アオツキちゃんはかわいいねって話だよ
Aotsuki : 男に言われても嬉しくないんだけど……
Hiro : なんだ、ネカマかよ……
Aotsuki : ネカマって言わないで!
彼の指摘に対して口を尖らせる。ネカマって言葉自体嫌いだし、リアル女性だなんて言った事もないし
その上誰かに貢がせた事もないんだから!
Hiro : マルト、一人で歩けるか?
喚くように必死に抗議するけれど、彼は適当に聞き流している。
だが喚いていても1人では立ち上がる事すら出来そうにない。仕方無く彼の肩を借りて立ち上がる。
よく見ると彼も満身創痍だ。それに近くには血だまりがある。…血痕からはあまり想像したくない場面しか思い浮かばない。
彼はマルト、と呼ばれたミスラが頷くのを確認すると、一人で宿に戻るように指示を出していた。
- 74 :325 ◆/NV2bXE06g :06/08/17 23:40:35 ID:???
- Marutah:ヒロ様は?
Hiro:こいつをモグハウスまで送る。今回の一件はおれの方でどうにかする。お前は何も関わっていない。実際首を刎ねられた以外は無関係だしな
Marutah:大丈夫なのですか?
ミスラは彼を気遣うが、彼はそうは思わなかったようだ。
Hiro:ネカマを襲う趣味はねーよ
Aotsuki:だからネカマって言わないで!
下らなくて、馬鹿げた議論をしながら彼女と別れ、こちらのモグハウスへと向かった。
--- in Renta Rooms ---
ドアを乱暴に開けても尚、口論は続いていた。呆気に取られているモンブランを余所に、2人…というよりはむしろこちらの方だけがヒートアップしていた。
元々プレイヤーの性別を偽って何かしら人を騙そうとしているのがネカマって言葉の意味なのだと。だが彼は相変わらず面倒そうに受け流していた。
もうすっかり体も元の調子を取り戻していたので、強引に彼を椅子座らせ、テーブルを挟んで対面に座る。
演じているつもりもないし、単に女性キャラを使っているだけでネカマ呼ばわりされると不愉快に感じる事を切々と説明すると、彼はようやく口を開く。
Hiro:その割に、やけに女っぽいよな
Aotsuki:……え?あ、いや、そんなつもりはないのだけれど
Hiro:仕草や口調なんかは無意識にやっているのか
- 75 :325 ◆/NV2bXE06g :06/08/17 23:43:04 ID:???
- もしかして本職か、と問われるので慌てて否定をする。考えて見れば、こちらに来てから身体的違和感は何度も感じたが、仕草等は一切気にも留めてなかった。
そんなに女性としての立ち振る舞いが堂に入っているのだろうか?ゲーム中でも極力中性的にしていたし、仲が良かったやつとは素で会話していたのだが。
Aotsuki:…でもカラミヤ君の言う通り、無意識なのかもしれない。言われるまで気付かなかったし。
Hiro:やっぱりネカマだな。
Aotsuki:だから違うって!
男が演じているなら違わないだろうと彼は言う。考えてみれば、ここがゲームであるならばそうなのかもしれない。
彼の言葉からそう感じたのだが、口から出たものはそれと違っていた。
Aotsuki:男が女性キャラ使って何が悪いの?!
Hiro:おいおい、おれは悪いとは言ってないぜ。
Aotsuki:自分にとって「ネカマ」は蔑称なの!解る?
Aotsuki:ネカマって言われるのは、「男のくせに女性キャラ使うなよ」って言われてるのと同じ事なの!
Hiro:はいはい
ヴァナディールにはおおよそ似合わない言葉と口論もとい痴話喧嘩が繰り広げられている。
もっとも、痴話喧嘩というよりはこちらの一方的な癇癪なのだが。
Montblanc:…ご、ご主人さま。ちょっといいクポ?
- 76 :No.1->>69:06/08/18 01:52:18 ID:???
- ただいまです。
・・・まぁ隣のスレのノリ見てきたら、「ああ、同じFF板でSS中心でも違うな」と。
SSスレは恐ろしく沢山(本当に沢山!)あるんだけど、
FF黎明期や外人参入時代から複数の書き手やプレイヤーによって愛され育てられたボブ&マイクやブーメランLS、内藤列伝をみたら、
何も知らない書き手が基本設定さっと見て即SS書けるかと言われたら自分の物語は×だなと。
いっちゃ悪いがロックで検索したら絶対別のロックだけ出る。
あくまで、こっちはこっちで蟹板の空気から、
気楽にネタスレとして自キャラになった!どうしよう!という1スレ目のノリで書きたいなぁとおもった。
ネ実スレ民のスレが落ちたときの避難先とか、
ネ実側のストーリーの連絡とかは借りることはあっても、
ここの主人は蟹板の人々だなと思ったのですよ・・。
- 77 :No.1->>69:06/08/18 01:56:45 ID:???
- とりあえず環境に合わせる努力を・・・。
####
朝起きた。時計は11時を回っているが夜勤の"僕”にはデフォルトだ。
・・・僕?小学生か俺は。まったく・・・。そういって立ち上がろうとすると頭が重い。
ふらついて立ち上がると転んだ。・・・なんか視点が子供時代に戻ってないか?僕!!
あわてて部屋の外に飛び出そうとするとまたこけた。階段みるとどでかい。怖い。
尻をついてダンダンと音を立ててそろそろ降りていく。ゴキブリ踏んだ。最悪だ。
・・・ダメだ。俺が書くと「うはwwwOkwwwwなこの板の明るい雰囲気が出ない」
住人様。ネタスレの本領を見せてくださいOrz
- 78 :No.1->:06/08/18 02:04:37 ID:???
- ところで、リアル世界で自キャラになっちまったらホームポイントは自宅なんだろうか?
むかーし酒に酔ったアホが「氏にデジョするわwww」と叫んで車道に飛び出して轢かれてたが。
- 79 :(・∀・):06/08/18 04:43:44 ID:???
- 30分で書き上げてみた
クォリテイなんてキニスルナwwwwwwwwwwww
本能の赴くままにwwwwwww
I Love 【ミスラ】
- 80 :蟹より愛をこめて :06/08/18 04:44:52 ID:???
-
ふっと目が覚めるとそこは見慣れない部屋だった。
いやある意味見慣れているのだが、ヤケに生々しい。
モーグリ:カリカリクポー
・・・・・・・・・・・・・
夢だ。夢に違いない。変なナマモノが見えるけど夢だろう。
第一俺の大事な植木鉢ちゃんが枯れたなんて夢に決まってるさ。
もう一度寝る。夢の中で寝るというのも乙なものだなぁ・・・・・・・・
Zzzz・・・・・・・・Zzzzz・・・・・・・・
「ふ〜変な夢見ちまったよwwwwwwww」
モーグリ:ご主人様ご飯にします?それともお風呂?それとも・・・・・・寝るクポ?
「・・・・・・・・っておいなんで現実にこんなナマモノがいるんだ。」
モーグリ:ご主人様・・・・・・・・ひどすぎるクポorz
「黙れナマモノ。貴様に人権なぞ存在しない」
どうやら俺はFF11の中に取り込まれてしまったらしい。
体をよくみると、いつも使ってるバス出身金髪ヒュム♂F4ナイト実名系だ。うん俺だ。間違いない。
何故ワープしたのか、どうやったら帰れるのか皆目検討がつかないが、やるべきことは分かっている。
そんなことよりミスラと(ry
そうだここはフリーダム!俺のためのフリーダム!
今こそ俺の眠れる力を解放して・・・・・・・・っ!!!
などと考えていると、ドアが激しくドンドンと叩かれている。
そして壁の向こうから聞きなれた声が聞こえる。
B:おいA(仮名)!俺だ!Bだ!
「な、なんだってー!?」
B:いいから入れてくれ!早く!
「だが断る」
B:な、なんだってー!?
「この俺の最も好きなことの一つは自分が急いでいると思ってる奴にNOと断ることだ」
B:いつものネタはいいからwwwwwwwさっさと入れろってwwwwwwwww
- 81 :蟹より愛をこめて :06/08/18 04:45:40 ID:???
-
wwwwwモグハウスwwwww
「・・・・・で、お前もこっちの世界に来てしまったと・・・・・・・・・・・」
B:うむ
「元の世界に戻れる方法とかわかんないのか?」
B:うむ
「・・・・・・・・・・・・・」
B:・・・・・・・・・・・・
「ボヤでもいく?」
B:いいねぇ
「・・・・・・・・・・・・・・」
B:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ところで・・・・・・一つ聞きたいことがあるんだが」
B:なんだ?
「お前外歩いてきたんだよな?」
B:そりゃ歩かないとここにはこれないしなぁ
「じゃあ他の人も見かけたよな?
B:そりゃ他の人もいないとつまらないよなぁ
「ミスラは見かけたのか?」
B:・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
B:・・・・・・・・・・・・・言わなくてもいいことじゃね?
「頼む!俺にとっては生死に関わる問題なんだ!言ってくれないと死ぬ!猛毒薬飲んで死ぬ!」
B:そうか・・・・・・・お前もその道を選ぶか・・・・・wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
「そ・・・・その反応はもしやっ!!!」
B:いたwwwwwwwwwwもう俺死んでもいいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
「ひゃっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぅwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「それじゃここでノンビリしてる暇はないぜ!wwwwwwwwww」
B:逝こうぜ!ピリオドの向こうへ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
「うぉぉぉぉぉおぉぉ!wwwwwwwwwwwミスラがwwwwwwwいwっwぱwいwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
B:俺この世界に着てよかったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
「Bよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
B:Aよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
A&B:/sh ミスラ♪×××♪ミスラ♪×××♪ミスラ♪×××♪ミs(ry
- 82 :蟹より愛をこめて :06/08/18 04:46:13 ID:???
-
wwwwww説教部屋wwwwwwwww
ジム:なぜ呼ばれたか お 分 か り で す ね ?
A&B:うはwwwwwwwwwwwwwwおkwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
- 83 :(・∀・):06/08/18 04:47:03 ID:???
- 自分のクォリテイじゃこれが限度wwwwwwwwwwwwwww
蟹より神降臨キボンヌwwwwwwwwww
- 84 :No.1-&:06/08/18 06:32:31 ID:???
- グーグルのキャッシュみてみたら530までだったな・・・。残念。
- 85 :No.1->>69:06/08/18 07:37:09 ID:???
- 朝起きたら自キャラになってたら。
というかヴァナにいたら真っ先にすることは考えうる限りの樽フレを召喚して萌える。
エル♀フレに甘える。ガルフレにおんぶしてもらう。
・・・倉庫エルミスラになったら死ぬまでオナニーする。
快楽物質数十倍だったっけw
- 86 :(・∀・):06/08/18 08:29:59 ID:???
- あくまで避難所兼ネタスレ、か。
こっちをssスレにするもんだとばかりw
…試しに初代スレの>>1をアレンジした文面でスレ立てなおしたらどうなるだろ。
- 87 :No.1->>69:06/08/18 08:46:42 ID:???
- http://jikyara-log.hp.infoseek.co.jp/log1.html
一スレ目ログみてみた・・・かなりネタスレとして面白かったはずだが・・・。
…やべええええw皆クオリティ高洲www
誰よこの神AAはった馬鹿タレはwwww樽ツーテールおっさんテラワロスww
初代>>1はスレたて依頼して立てたとか言ってたな。
朝起きたらミスラ赤AF着ていて外人にいやらしい目で集中的に見られるという悪夢みて、
カッとしてスレ立てたとか。
- 88 :No.1->:06/08/18 08:55:55 ID:???
- 朝起きた。頭がぼうっとする。低血圧かもしれない。
のろのろとでかいベットからはいずりだす。なんか身体のバランスがおかしい。
普通に立とうとすると後ろにふらついたのでちょっと猫背になる。
手を見た。赤い小手に手袋つけてる。(俺、酔った拍子にコスプレでもしたのか?)
ふらふらとした足取りで白い生物に手を振り、競売所に向かう。
(あー変な夢みてんなぁ・・・FFのやりすぎだなぁ)
様子がおかしい。なんかみんな俺をじろじろ見る・・・???
というか後ろでフリフリゆれてるこれってなに?尻尾??
30分後、下層の競売に出る。人がいっぱいいる。みんな俺を見ている・・・???
ゆっくりと自分の姿を見る。異常に手足が小さいのに長い。胴が恐ろしく細い。乳がある。体格の割にとんでもなくでかい。
(今の自分の身長が137センチだったら胸囲78センチ、アンダ-55センチ?ウエストは48センチ?)
・・・太もも丸出しの超短いズボンは・・・ぴっちぴちでケツの形があらわ。
赤い赤魔道士のAFは俺の体形を隠すどころかボディコン女のごとく・・・。
「や・・・やめろ!俺をそんな目で見るニャー! 」
・・・あっ
- 89 :No.1-&:06/08/18 08:58:15 ID:???
- こうですか!わかりません!!
ネタで一言。FFの競売所はFF時間でモグハウスから30分以上かかる。
とりあえず自キャラになってしまっていたらまず試すことはタルタルライスで酒が造れるかだな。
日本酒のない生活なんてたえられないwwwww
- 90 :ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/18 09:56:28 ID:???
- おはようございます。
ミスラに何をしてジムのお世話になったのか・・・w
そして「ご主人様、ちょっとイイクポ。」みたいな解釈をしてしまった私はもうダメかもしれない
では、続きを投下します
- 91 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/18 09:59:22 ID:???
- さて、チミミさんは目を覚ますと同時に「装備つけたまま寝ちゃった・・・。」なんて言って
突発野外ストリップをはじめそうになったので慌てて(アリアちゃんと彼女に捕まりっぱなしの私以外の)
みんなで止め、そして「朝ごはんは?」とかボケた事を言っている彼女に、
今彼女が置かれている状況を必死に説明したりしていたが、
ついには痺れを切らしたユファファが手っ取り早く目を覚まさせるために彼女を生ぬるい海へと蹴りこんだ。
もちろん、それで完璧に目を覚ましたのは言うまでも無いだろう。
ていうか、彼女が白魔道士とかをやっているPTでスリプガとかを喰らったら、盾をやっている方に死亡フラグが
立ってしまう気がしてならない。ていうか、全滅フラグ?
それから数分後、やっと決闘は再開された。
「二人とも準備はい〜い〜?」
ジャッジをすることになったリポケケが、緊張感の無い、というかむしろ緊張感をディスペルしてしまうような
気迫に欠けまくった声で二人の間で夏団扇と祭団扇を上げていた。どうやら旗のつもりらしい。
「ふふふ、本気を出した私の力におどろいちゃいなさい!」
ああ、この人はユファファの仲間なんだと、両手棍を頭の上でブンブン振り回す彼女を見ながら思った。
あまりにもブンブン振り回すものだから、見ているとこのまま両手棍をプロペラ代わりに
空に飛んでいってしまうのではないのだろうかと思ってしまうほどだ。
ていうか、こんなにブンブン回し続けて疲れないのだろうか?
「さっきまで寝ぼけてたクセに。」
「うるさいうるさい!いいからとっとと始めるわよ!」
リポケケがその声にこたえるように団扇を持った両腕を上げた。
「よ〜い。」
バッと勢いよく団扇が振り下ろされる。
「どんっ!」
何かが違う気の抜けた掛け声と共に決闘は再開された。
- 92 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/18 09:59:31 ID:???
- 「ひょおおおおおおおおおおおおお!!」
「きしゃああああああああああああ!!」
奇声を上げながら飛び掛る二人。両手剣と両手棍が何度もぶつかり合い、
砂煙を巻き上げながら鈍い音を何度も砂浜に響かせる。
刃が潰れているはずのユファファの両手剣は鋭い突きは掠めたチミミさんの服の端をちぎり、
むき出しの肌には赤い筋を刻みつける。
唸りを上げるチミミさんの両手棍は何度かユファファの体から鈍い音をあげさせた。
ところで、チミミさんの服が破けるたびに嬉しそうな悲鳴をあげるアリアちゃんはどうしたらいいのだろうか?
ザザッと私の耳にステレオで砂をしっかりと踏みしめる音が聞こえた。
ボロボロになった二人が距離をとって互いの隙をうかがっていた。
お互いに全身打撲だらけ。見ているだけで痛そうだ・・・。
「へぇ、腕上げたじゃん。」
「いままで手を抜いてただけなんだから!」
なんだか嬉しそうにツリ目を細めるユファファに不敵な笑みを浮かべるチミミさん。
痛そうだけど、二人ともすごい楽しそうだ。血の気が多いユファファにはこういう息抜きも必要なのかもしれない。
ふっと二人の周りの空気が変わり、二人の顔から笑みが消えた。
その空気は打ち合っていた時の様に熱をもってはいなかったけれども、限界まで膨らませた風船のように
少し何かが触れただけでも爆発してしまいそうなどこか危険な緊張感が二人の間に生まれている。
波が砂をさらう音とリーチの跳ねる音以外なにも聞こえない世界では、
こくりという私がつばを飲む音が妙に大きく聞こえた。
- 93 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/18 09:59:43 ID:???
- 「次で決めるつもりだな。」
オヤジさんがどこか楽しそうに呟く。それを合図にしたかのように、
緊張感が更なる限界をめざしてどんどんどんどん膨らみ、そしてユファファのタルタルらしくない少しハスキーな叫び声と
チミミさんのかわいらしいいかにもタルタルな叫び声が上がった。
「暗黒ラスリゾセンチネルかばうバーサクスーパークライムランパートインビンシブル!」
「暗黒ラスリゾためる集中回避アルケインサークルバーサクかまえる明鏡止水百烈拳!」
チミミさんもどうやらサポ暗だったらしい。二人の背後にドス黒い禍々しい何かが現れたのを合図に
なんだか光りまくって訳わからないことになっていた。
ていうか、二人とも使えないアビリティーとか無意味なアビリティーが混ざってない?
「くらえええ!必殺ショックウェーブ!」
「とどめよ!!アースクラッシャー!!」
結果を言う必要があるのだろうか?インビンシブルをしていたユファファは暗黒の傷を受けただけですみ、
かまえてほとんど無防備だったチミミさんはまともにショックウェーブを受けて豪華に吹っ飛び、
そのまま砂浜に頭から墜落してのびた。
「ふん、スタンとフラッシュを使えばもっとあっさり勝てたんだけどね。これに懲りてもうケンカ売ってこないでよ?」
片手で軽々と両手剣を振り上げ、勝ちどきをあげるユファファはニィッと笑いながら気を失っているチミミさんを一瞥した。
ていうか決闘でインビンシブルはさすがに卑怯じゃ・・・。まぁいいか。
こうして、決闘の敗者とアリアちゃんとのデートの刑の被害者はチミミさんに決まったわけである。
しかし、この決闘の終結は、本当の戦いの始まりでしかなかった・・・。
- 94 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/18 09:59:58 ID:???
- そう、アースクラッシャー(範囲WS)とショックウェーブ(範囲WS)に巻き込まれたモンスターが怒り狂って二人に襲い掛かり、
さらにリーチがリンクしてしまい、まるでオレンジ色の地面が波打っているように見えるほど大量に押し寄せてきて私達にまで襲い掛かってきた。
その一部が気を失っているチミミさんに吸い付いてちうちうとかわいらしく、彼女の血を吸い尽くそうと小山のようにたかり始めたりまでした。
私は小さな体で私を丸呑みにしようと頭にガリガリとかぶりつくリーチを涙目になりながら引き剥がし、
チミミさんがカリカリにならないように彼女にケアルを必死にかけ続けた。
かじられている私を見て「リーチの帽子みたいでかわいー!」なんて寝ぼけた事を言っていたバカエルヴァーンも
事態がなかなか切迫しているらしい事に気付き、目つきを変えてチミミさんからリーチを引き剥がして海に放り投げはじめ、
オヤジさんは必死にララバイを歌い、リポケケは素手で、ユファファは刃のない両手剣でモンスターと応戦していた。
私もチミミさんの両手棍を失敬して飛び掛るリーチを叩き落したりもしたが、あまり効いているようには見えなかった。
あぁ・・・リアルに帰ったらちゃんと両手棍のスキルもあげよう。それに、5回に一回くらいしか当たっていない。
何度かいい体当たりを貰ってみんなへのケアルをとめられたり、酸の霧を思いっきり吸い込んで咳き込んだり、
活きのいいリーチがチミミさんではなく私の血を吸おうと引っ付いたり・・・。
砂浜がリーチの死体だらけになった頃には、私はMPも血液も棍棒を振り回し続けた両腕もカリカリになっていた。
「ユリフィナ〜・・・ケアル・・・それか祝福ちょうだい〜・・・。」
「祝福は・・・さっきやったし・・・もう、MPが・・・。」
少し休憩した後に、チミミさんにレイズIII、みんなにケアルをかけ終わった頃には、
頭痛と貧血のあまり立つ事すら出来なくなっていた。
- 95 :まわりを巻き込むもの禁止!_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/18 10:01:53 ID:???
- モグハウスに帰った私はシャツ一枚で布団をかぶることすらなく、いつの間にか眠りこけていたらしい。
すっかり弱り果てた体で、こんな格好で寝ていたらどうなるか?答えはこの通り。風邪をひくわけだ。
「熱い・・・水・・・。」
熱いのに震えが止まらない。でも、布団をかぶると酷くあつくてのぼせそうになる。
「み、水クポ?まってるクポ!」
多分、体が弱っていたせいもあるのだろうけれど、これでもかというくらい最悪な風邪をひいたみたいだ。
もしかしたら、リーチが変な病気とかを持っていたのかもしれない。
「ごめん・・・私もう死ぬ・・・。」
「ユリ、水自分で飲めるクポ?服変えたほうがいいクポ。」
水差しに水を入れたモグタンが私の唇にそっとその先を当てて傾けた。冷たい水が本当に心地よい。
「とりあえず、脱がすクポ。」
「モグタン・・・死ぬ前に・・・あんたを殺す・・・。」
「ち、違うクポ!今回はそういうつもりじゃないクポ!!」
必死に首を左右にブンブンふるモグタン。今回「は」・・・ね。
「・・・へ・・・ヘキサストライク・・・。」
この一言で、きっと私の言いたい事、やりたかったことは伝わっただろう。うん、きっと伝わった。
「ユリーー!!気を確かにクポーー!!」
ものすごく遠くでモグタンの声が聞こえたような気がした。あれ?おじいちゃんだ。お葬式ぶりだね・・・。
もし、このまま私が死んでそのうえ、元の世界に帰れなかったら今回の出来事の原因である
チミミさんの枕元に化けて出てやろうと硬く決意をしたところで、フッと目の前が真っ暗になった。
アリアちゃん、罰ゲームのチミミさんとのデートで何してもいいよ。私が許すから。思いっきりやっちゃって。
〜おしまい〜
- 96 :ユリフィナ_19 ◆/GKRtxSDWQ :06/08/18 10:02:57 ID:???
- 以上となります。20行縛りが消えたのが地味に嬉しかったりw
それでは、常連の皆様の作品はもちろん、蟹の皆様の作品も心待ちにしています。
- 97 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:10:57 ID:???
- 皆様、投下乙でございます。
消したはずのキャラが現れて、ある意味自分自身との対決に((((゜д゜;))))
単純なコピーとも違う展開にwktkでございます。
さて。こちらに続きを書くにしても、
落ちてしまった12スレのお話を、まずは投下させていただこうと思います。
- 98 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:16:08 ID:???
- 初出: 1スレ161
PC(仮)名: Lead、リード / 中の人:161 ◆zmxSLEadCU
種族フェイス: エル♂F4A
ジョブ&Lv: 不明 (片手剣を装備、ダブレットとズボンを着用)
特記事項:
三年前の世界にリアルの意識が飛ばされ、元キャラと精神を統合。
ジョブチェンジ機能使用不能。記憶喪失だったが、記憶復活。管理者側の組織“フェイト”の裏切り者と判明。
ユリフィナ氏がリアルへ帰還する為に無理矢理開けた次元の裂け目から、禍神(マガカミ)が降臨。
ルーファス氏や“赤い鎧”の一人と共闘し、これを撃退する。しかし、それと引き換えに「マガシキノロイ」を受けてしまう。
ラテーヌでアオツキ氏に救助され、またメイミィ氏やイッチの活躍によって意識を取り戻す。
活動エリア: エルディーム→ジュノ→(機船航路経由)→ウィンダス→サンドリア→オルデール→ラテーヌ→ジュノ上層
他キャラとの接触:イッチ、マイウ、ゴイス、サン、レップ、ロック、メイミィ、クルス、ユリフィナ、ルーファス、アオツキ
独自レギュレーション:「死にたくないなら戦闘シーンに出るな」
人間は心臓を貫かれたり首を刎ねられたり脳を潰されたり、出血多量やビルの屋上から突き落とされたりしたら死ぬ。
死んだ者は甦らない。一応、瀕死はレイズで息を吹き返す。
戦闘やアビリティ、呪文や時間等の描写はあいまい。サーチ機能なし。
基本はSayとShout。LS会話は通話のみ。視界内にいる者同士でtellができる人間もいる。
- 99 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:16:58 ID:???
- 刃物というものは、ただ単に叩きつけるものではない。
押すか、引くかして切るのが基本だ。
鍛冶職人の手による業物を握る。シンプルな造りだが刃渡り、厚み、重量ともに申し分ない。
手首は柔軟に。必要以上に力をこめる必要はない。
目の前の標的は、ころころ転がるように左右へ逃げ惑う。
いいだろう。切られる側には、逃げる自由と反撃する権利があるのだから。
半身に構える。
ゴツゴツとした凶悪な茶色い塊に意識を集中し、刃を振り下ろすタイミングを見計らう。
―――今だ!
ズダン!!
亜音速に達するやもしれぬ、鋭い一閃。
インパクトの瞬間、握力を込めつつ刃を滑らせ、手元に引き切る。
標的はいともたやすく両断され、動きを止めた。いや、まだ油断はできない。
ズダン! ズダダン!!
間髪いれず手首を返し、反撃の機会を潰すが如く二撃、三撃と追って叩き込んだ。
ものの数秒かからぬうちに、標的―――グスタベルグ産ポポトは物言わぬ破片となった。
- 100 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:17:28 ID:???
- ランダムな方向に転がりながら回避する瞬間を刃に捉えるのは、なかなか厄介だが不可能ではない。
ときどきあらぬジャンプをして空中に逃げる個体もあるが、先読みして刺突すれば問題はないのだ。
「リードさん・・・」
メイミィが、トトと一緒にあとずさる。
心なしかおびえた様子で俺の名を呼び、しかしそれきり沈黙した。
「ん、何か?」
俺はいったん包丁を置き、いつのまにか汗ばんでいた手のひらを拭った。
「てめー!」
イッチが叫んだ。
「まな板ううん、キッチンごと破壊する気かにゃー!?」
続いて、どうして料理するのに片手剣を腰にぶら下げたままなのかとまくし立てた。
やけにテンションが高い。メニューがトンカツではないので、イッチは俺に八つ当たりしているのだろうか。
「料理ってしたこと、あります?」
「あまり経験はないが、切るのは任せてくれ」
遠慮がちに問うメイミィに、俺は微笑みを浮かべて頷いた。
イッチが皮付きのまま細切れにされたポポトをつまみ上げ、むーん、とちょっとだけ唸る。
ぽりぽり頭をかいて、また唸り、ビシッとソファーを指差した。
「あっちに座って、出来上がるまで待ってろにゃ」
やれやれ、何か気に食わないことでもあるのだろうか。
- 101 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:17:52 ID:???
- 俺は手伝いをあきらめ、リビングに置かれたやや大きめのソファーに座った。
―――実際、このまま二人くらいなら寝転べそうだ。
そんな感想を抱いたのは、俺が疲労しているせいだろうか。
手持ち無沙汰にキッチンのほうを眺めると、三人は仲良さげに並んで料理を進めていた。
三人の尻尾がフリフリと左右に揺れる・・・三人とも同じタイミングで、同じ方向へ。
くすっ、と思わず笑ってしまった。
「ん、なんだにゃ?」
イッチが不審げな顔で、おたまを片手に振り向いた。
「いや、なんでもない」
げふんげふん、とテーブルの上の酒瓶の一本を手にとり、ラベルを見たりして誤魔化す。
ロランベリーワインにまぎれて、マタタビワイン? なんだこれは?
「ねぇ、メイミイ。」
と、楽しげなトトの声が聞こえてくる。
なんというか・・・まさに聞こえよがしなくらいに、だ。
「今夜はうちに泊まっていきなよ。この前はメイミィの部屋に泊まらせてもらったから、おあいこ」
ちらっ、とトトが俺を見た。どうやら、俺の勘違いではないようだ。
ドゴン! ドゴン!!
メイミィがコロッケの為にポポトを潰していた音が、やけに大きくキッチンから響いてきた。
- 102 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:18:14 ID:???
- ふむ・・・。
俺はひとりごちた。
つまり、メイミィとトトは、既にそういう関係だということか。
ミスラ社会は一夫多妻制―――いや、ちょっとニュアンスが違うか。
男性は、その氏族の共有財産だ。
一人でも多くの女性と子を成し、氏族を繁栄に導くことこそが彼らの使命といえる。
都会に住まうミスラの男性というのも初耳だが、氏族にも諸般の事情があるのだろう。
メイミィが彼の子を孕んでいるのであれば、氏族同士で話し合い、普通はトトの氏族に子供だけ引き取られる。
通常ならば、それで話は済む。
だが。
日本人ともエルヴァーンとも異なる彼らの道徳や倫理観を、メイミィは受け入れているのだろうか・・・?
リアルへの帰還を代償に差し出した俺と、リアルへ帰らなければならないメイミィ。
捨てたはずの想いを、いまだにくすぶらせている俺は、他者から見たらさぞかし滑稽に映るに違いない。
懐かしいカレーの匂いが俺の鼻をくすぐった。ライスが炊けた匂いもする。
それまで眠っていた胃袋が、活動を再開するのを感じた。
こんな状況でも、何を考えていても、空腹にはなるものだ。
- 103 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:18:31 ID:???
- 「・・・これ」
キッチンから出てきたトトが、俺の前に小皿を差し出した。
皿の上には、揚げたてのコロッケ。
「メイミィが、試食してって」
見れば、メイミィがキッチンから心配そうにこちらの様子をうかがっている。
そんなに心配しなくても、コロッケはこんがりと揚がっていて、見るからに美味しそうだ。
無作法ながら、アツアツなところを手でつまむ。
そして、一口。
「これは・・・うまい・・・」
サクサクの衣に包まれた中身は、ポポトと肉の配分が絶妙で味わい深い。
旨みが口一杯に広がり、幸福感が腹の底からじんわりと湧き上がってくる。
思わず、ため息が漏れた。
視線を上げ、さっきからずっとこちらを見つめているメイミィに微笑む。
「おいしいコロッケだね、メイミィ」
「でしょ?」
トトが、俺と彼女の間に割り込んむようにして、小皿を取り上げた。
「僕とメイミィで作ったコロッケだもん」
「そうだな」 俺は頷いた。「ところで・・・」
気になっていることがある。俺は、傍らにある片手剣の感触を確かめた。
「一つ確認しておきたい。この部屋は、本当に君のものなのか?」
- 104 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:18:53 ID:???
- 「そうだよ? 元々は僕の氏族の持ち物だけど」
トトは事も無げに答えを返した。
「ジュノを訪れた氏族の女性を泊めて、僕がお世話するための家ってわけ」
俺は頭をガツンと殴られたような気がした。
この程度のことで動揺する自分ではないはずだ。だが、メイミィに関わることだから、なのか。
彼女は知っているのか? いや、日本人女性の良識がある彼女が知っていてここに留まるはずが・・・ない。
「メイミィは、君の氏族の人間ではない」
俺はトトを真っ直ぐに見据えた。苦しい言い分だ、と自分でもわかっている。
それを見透かされたのか、彼は微笑みすら浮かべて言った。
「そんなコトわかってるよ。それに“来訪者”なんでしょう? でもね・・・。
僕たち男が好きになった女性と交わるのなら、氏族の枠なんか関係ないんだ。知らなかった?」
―――メイミィを、守りたい。
ずっと押し込めていた気持ちが、胸の奥底から湧き上がり、抑えきれないのを感じた。
トトは無邪気な少年などと思ったのは、単なる俺の“逃げ”だった。
俺は、トトをひとりの“男”と認め、ゆっくりと立ち上がった。
「トト。君はメイミィを誰にも譲らない、と言った」
俺の声は静かで、しかし腹の底から発せられていた。
トトは獅子に睨まれた猫のごとく、身動き一つできない様子だった。
「俺も言おう。メイミィは、君には渡さない」
理由などない。ただ、俺は強くそう望んだんだ。
- 105 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:19:18 ID:???
- 無言で睨み合う二人の間に緊張が走る。
行き場を求め、空中で互いの感情がぶつかり合う。
この場所で直接的な行動に出るのは論外だ。では罵りあうのかといえば、それも違うだろう。
せいぜい皮肉の一つも交し合うくらいが関の山だろうが、あいにく、こういう時に限って上手く舌が回らないものらしい。
別にトトのことを嫌いではない、というのも躊躇される原因か。
逆に、相対する彼も、言ってしまったはいいが次に続かない、といった風だ。
何か言おうとして、ためらい、また何か言おうと唇をわずかに開くのを繰り返す。
張り詰めた空気の隙間を縫うように、香ばしいカレーの匂いが漂ってきた。
「オイィ、皿並べるくらいは手伝いにゃがれ―――」
イッチがシャモジを片手に、ひょっこりとキッチンから顔を出す。
「―――よん? オトコ同士で、なに見つめあってんだにゃ」
「あ、いや・・・」
どちらともなく、視線をそらした。
何か言いつくろおうとして、だが、イッチの檄がそれをさえぎった。
「ほら、さっさと皿並べろにゃ! 働かざるもの食うべからずッ!」
俺は、わかったよと肩をすくめ、キッチンにお邪魔した。
物言いたげなメイミィと目が合う。
何を勘違いしたのか俺は、「コロッケおいしかったよ」などと口にして微笑んでしまった。
- 106 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:20:14 ID:???
- テーブルクロスの敷かれた上に並べられた料理は、どれも見事だった。
カレー、サフランライス、カレーコロッケ、色とりどりのサラダ。
ワインの瓶が数本と軽いおつまみに、各種フルーツのデザートまでも。
「たくさん食べてくださいね」
そう言ってメイミィが皿にサフランライスを盛り、イッチがカレーをかけていく。
最後にこんがり揚がったカレーコロッケを上に乗せ、“カレーコロッケカレー”の出来上がりだ。
「じゃじゃ〜ん!」
ふふふん、とイッチがまるで一人で作ったように胸を張った。
だが、そんなしぐさも許せてしまいそうな魅力を放つ伝説の逸品。
「おいしそう!」
キラキラと目を輝かせ、トトが喜ぶ。無論、俺も同様だ。
食欲がなくて不意に思い浮かんだ「カレー」だったが、ここまでの出来栄えとは。
「さっそく食べようにゃ!」
食べ物の恨みは恐ろしい、とはよく言うが、食べ物の魅力も、やはり恐ろしい。
先ほどの緊張した空気は、もはやどこかへ消えていた。
俺たちは席につき、各々グラスにつがれたロランベリーワインを片手に、乾杯した。
「かんぱぁーい!」
「にゃ!」
- 107 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:20:36 ID:???
- 俺は酒を一切飲まない。
飲めないのではなく、飲まない。本来は酒好きだが。
アルコールは判断力、運動能力を著しく低下させる。
何故そこまで、と理由を聞くまでもないだろう?
「―――乾杯!」
料理を前にして、みんな笑顔でグラスを掲げた。俺もひとくち、ワインを唇につける。
俺は酒を飲まないんだ、と言い張って、この楽しげな雰囲気をブチ壊すような真似ができるはずがない。
そうしてグラスを置き、さりげなく柑橘系果物のスライスが浮いた冷水を飲んだ。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・」
いつのまにか、三人の視線が俺に集中していることに気がついた。
「どうした?」
あぁ、そうか。
言ってからはたと気がついて、俺は手元のスプーンを手にした。
サクサクのカレーコロッケを割り、今にも胃袋が鳴りそうな香りのカレーをすくう。
パクッと口に入れたとたん、えもいわれぬうまさと辛さが広がった。
「うん、うまい。これは、すごい」
正直な感想を告げると、三人は歓声を上げて喜び、我先にと食べ始めた。
俺たちは、たわいもないおしゃべりに花を咲かせながら、目の前に並んだ料理を心ゆくまで楽しんだ。
- 108 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:21:04 ID:???
- 「―――で、100にゃんが瀕死のオレを背負って、チャリでサンドを飛び出したってワケにゃ!」
おお〜っ、とトトが拍手を捧げ、気をよくしたイッチがグラスのワインを一気に飲み干した。
すかさず隣に座っていたトトが新しい酒を注ぐ。
食卓はいつのまにか宴会へと姿を変え、空の瓶が何本も転がっていた。
“カレーの付け合せは福神漬けかラッキョウか決定戦”から、イッチの冒険物語へと話題がめまぐるしく移り変わっている。
イッチが“チョコボの宅配便”まで話し終わる頃には、きっと夜が明けているに違いない。
「もー、みんな飲みすぎですよぉ」
そういうメイミィも、やや呂律が回っていない。
そんな様子を見たイッチはむんずと手元の瓶を掴むと、メイミィのグラスを勢いよく満した。
「メイミィは飲みがたらねーにゃあ! さぁさぁ、ググッとぉ」
・・・たまには、こんな時間を過ごすのもいい。
そんな事を思いながら、俺はおつまみをかじりつつ、アイスティーを飲んでいた。
ふむ。ウィンダスの茶葉を使うと、冷やしても味が濁らないようだ。
ホットで飲むならサンドリア茶葉に勝るものはないが、あるいは選択肢を増やしてもいいかもしれ―――。
バサリ。
頭上から布の落ちてくる音がして、俺の視界をチュニックが遮った。
「興奮したら暑くなったにゃ! 脱ぐにゃ!」
イッチだった。
脱ぐと言う前に、すでに着ていたものを放り投げていた。
- 109 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:21:26 ID:???
- なかば呆れながら、俺はほのかに女性の香りのするチュニックを顔から引き剥がした。
「おい、イッチ。いくらなんでも―――」
「にゃにゃ?」
名を呼ばれたイッチが、こちらを振り向いた。頬が赤く上気して、目が潤んでいる。
ワンテンポ遅れて、白い下着に包まれたやや大ぶりの胸が、ほよん、と揺れた。
セルビナで過ごした時間が一瞬だけ脳裏をよぎり、俺は言葉に詰まってしまった。
「イッチさん、スタイルいいです・・・。ボク、イッチさんのこと好きになったみたい・・・」
その声で、俺はハッと我にかえった。トトも頬を上気させ、常ではない酔い方をしている様子。
メイミィも、気のせいかモジモジと体を震わせている。
おかしい。三人ともが、ゆらりゆらりと何かを誘うような尻尾の動きを・・・。
その時、テーブルに転がる酒瓶の一本が目にとまった。
“またたび酒”
「―――まさか」
「にゃあ・・・。トトもいいオトコだにゃ・・・」
「イッチさん・・・」
どちらともなく近づいていくイッチとトト。二人のしなやかな指がいとおしげに絡み合う。
俺は椅子から立ち上がった。
イッチの首根っこを掴み、有無を言わせずトイレに連れ込んだ。
- 110 :Lead_161 ◆zmxSLEadCU :06/08/19 09:29:30 ID:???
- 以上が12スレ目の投下でした。
- 111 :(・∀・):06/08/19 17:59:06 ID:???
- ちょっとフレのミスラにマタタビをあげてくる
- 112 :(・∀・):06/08/19 18:00:27 ID:???
- 朝起きたら自キャラになってたら。
ガルに甘えたい。
エル♀に甘えたい。
ヒュム♀とデートしてみたい。
ミスラといちゃつきたい。
剥げヒュムでつかまりますた。
- 113 :(・∀・):06/08/19 19:59:11 ID:???
- >>111そういえばミスラは生魚食べる能力があるときいて、
フグ食わせてみたんだがなんともなかったなぁ。
- 114 :メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :06/08/20 01:57:12 ID:???
- ネ実のスレ保守足りなかったですね…orz~
スレ立て乙ですm(_ _)m
携帯から前スレの続き投下しますー。
- 115 :メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :06/08/20 01:57:50 ID:???
- 「よし、っと」
最後のコロッケを揚げ終えて、それをクッキングシートを敷いた皿に載せ、額の汗を手の甲で軽く拭った。
「わ、おいしそう」
イッチに注意された後、おとなしく横で揚げる様を見ていたトトが声を上げる。
実際、自分で見てもかなりの出来栄えだと思う。きつね色をした揚げたてのコロッケは見ているだけで食欲をくすぐる。
わたしはコロッケをひとつ小皿に移し、
「これ、リードさんに味見してもらってきてくれる?」
とトトに手渡した。
何となく険悪な感じのふたり、リードとトト。出来るなら仲良くなってもらいたい。
ふたりで話す機会を作れば、もしかしたら意気投合してくれるかもしれない。ますます仲が悪くなる危険性もあるが。
それに何よりリードの感想もとても気になる。
小皿を渡されたトトはしぶしぶといった表情で頷くと、ソファーのほうへ歩いて行った。
- 116 :メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :06/08/20 01:58:41 ID:???
- リードの前に立ったトトが、彼に向かって小皿を差し出した。
リードは小皿を受け取ってコロッケを手でつまみ、口へと運ぶ。
色んな意味ではらはらしながら見守っていると、視線に気付いたらしいリードが声をかけてきた。
「おいしいコロッケだね、メイミィ」
返事をしようとしたところで、トトが体ごと間に入りそれを遮った。
「でしょ?僕とメイミィで作ったコロッケだもん」
僕とメイミィ、というところが心なしか強調されていた気がする。
リードの様子がトトの体で隠れて見えないのが歯がゆい。
でも、とにかくコロッケはおいしいと言ってもらえた。良かった、と安堵の息をついた。
皿やグラスを用意していると、リードとトトの会話の中に何度かわたしの名前らしき言葉がかすかに聞こえた。
何を話しているのかとてもとても気になるが、わざわざ手を止めて聞き入るのも出刃亀という感じがする。
悶々としていると、蒸らしたご飯をかき混ぜていたイッチがしゃもじを片手にひょこっと顔を出し、
ソファーの方に「皿並べるくらいは手伝え」と声をかけた。
それに従いキッチンに入ってきたリードと目が合う。
トトと何を話していたのかと問い掛ける前に
「コロッケおいしかったよ」
と声をかけられてしまい、言い出すタイミングを失ってしまった。
- 117 :メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :06/08/20 01:59:16 ID:???
- テーブルクロスの敷かれた豪華なテーブルの上に料理の皿が並ぶ。
どれも一部を自分が作ったとは思えないほどおいしそうに見える。ひとりで作ってもこんなにうまくはいかないだろう。
イッチがひとりで作ったようなしぐさをしていたが、実際彼女が一番働いてくれていたので気にならない。
ワインが注がれたグラスを各々が軽く掲げ、乾杯を済ませる。
さっそく食事…の前に、「カレーが食べたい」と言い出したリードの感想が気になり彼に視線を向けた。
イッチとトトも同様のようだった。
ミスラ三人の視線に気付いたリードが不思議そうに尋ねる。
「どうした?」
が、すぐに意味がわかったのか、カレーをひとすくいし口に運んだ。
「……」
固唾を飲んで見守るわたしたち三人に、彼は微笑みを向け小さく頷いた。
「うん、うまい。これは、すごい」
「やったにゃ!」
「良かったー♪」
リードの感想に満足したわたしたちは、さっそくカレーを食べ始めた。うん、本当においしい。
ワインは飲みやすくてカレーによく合うし、サラダもしゃきしゃきの野菜がおいしい。
わたしたちは素晴らしいディナーに舌鼓を打ちながら、他愛もない会話を楽しんだ。
- 118 :メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :06/08/20 02:00:26 ID:???
- 食事が終わってからも話題はつきず、むしろ盛り上がっている。
イッチが身振り手振りを大きくつけて話をして、トトがそれに大げさなほどに合いの手を入れるという具合だ。
ふたりともかなりアルコールがまわってきているように見える。
かくいうわたしも何杯目かのワインを飲み干して、なんだかほわほわした気分になってきた。
「もー、みんな飲みすぎですよぉ」
一応注意をするが、もちろんみんなお構いなしだ。
逆にイッチにワインを勢いよく注がれて、飲みが足らないなどと言われてしまった。
まぁ、せっかくだから飲まなければ損だろう、と注がれたワインを一気に飲み干した。
するとますますほわほわな気分になってきた。なんだかいい気持ち…。
なんだろう…体が熱い。体の芯がじぃんとする。なんだか騒がしい気がするが、頭に入ってこない。
ぼぅっとしていると、視界の端に下着姿のイッチがリードに首根っこを掴まれてトイレに連れ込まれるのが映った。
「んにゃ…?…リードさん…イッチさんつれこんじゃって、にゃにするつもりですかぁ!」
むかむかしながら、ふらつく足を無理やりトイレに向かわせる。
「へんなことしてたらしょーちしないですからねぇ」
- 119 :メイミィ-185 ◆ajBPG2hnCs :06/08/20 02:01:13 ID:???
- 以上となります。
みなさまわっふるわっふる(*´∀`*)
- 120 :(・∀・):06/08/20 08:46:58 ID:Xy9tXgIy
- よう
ネ実にたってるぜ
帰れば?
- 121 :(・∀・):06/08/20 10:06:43 ID:???
- こうしてこのスレは静かに落ちていくんだな・・・
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