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今はいないフレンドへの手紙3通目

24 :(・ω・):06/02/28 08:31:01 ID:qnRUYcu2
題341章 雨の朝 外伝

バラバラバラバラ
屋根を打つ雨音がどこか深い所から意識を引き上げてくる
壁の板張りの間から吹き込んでくる隙間風が濃厚な土の匂いを運んでくる
同じ隙間から差し込む光が起床時間が間近に迫って居る事も知らせてくれる
あぁ、そうだ昨日は小隊長の命令でアウトポスト周辺の草むしりをやったんだっけ
ちょっとつまめる程度の草が土の下にはしっかりと根を張っていて
それを一つ一つつまんではむしったのだからそこらの土は掘り返したようなもんで
それが雨に打たれて常より濃厚な匂いを放っているのだろう
この匂いは嫌いじゃ無い、何か懐かしい何処かホッとするようなそんな気がしてくる

「んっんん〜」
寝床の中で伸びをうってみると昨日の名残かあちこちの筋肉が強張っているのが解る
小隊長に言わせれば草むしりですら普段鍛えて居ない所を鍛える立派な訓練だそうだが
あの姿勢で居る事が戦闘でどう役に立つのかてんで見当が付かない。
しかし、考えてみれば草達は生き延びるために普段目につかない土の下で懸命に根を
張って居るって訳だ、俺もここでの任期を勤め上げて国に無事に帰るためには
些細な事でも訓練に通じるって意識を持って事に当たらにゃならん、って事を小隊長は
言いたかったんだろうか、いや、、、あの小隊長がそんな事を考えてるとも思えないな
『起床時間だよ! 全員集合!!』
おっと、考え事なぞしていたらもう起床時間か、小隊長のダミ声が響き渡ってる
まったくあの小隊長の下じゃ退屈する事も無いのがこの二ヶ月の赴任での救いってもんだ。
「オイィィィ〜〜〜ッス!」


そして今日もいつもの日常が始まる、俺は今日も生き延びてみせる。

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